NO.09「見守ってくれた人たち」 (by がっかりだよ!/女性)
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[09] 見守ってくれた人たち (がっかりだよ!/27歳・女性/石川県かほく市)
中・高校生とグレてた私は、怒る担任に
『そのうち、ちゃんとやるよ』と、逃げてきた。
そして、県外の医療系の専門学校に進んだが、やっぱり行かなかった。
担任は、私と話し合おうとしてくれたが、私は『うるさい、放っといてよ』などの汚い言葉で、頑なに拒否した
そんなある日、とんでもない事件を起こした私は、その場で補導された。
真夜中、県外から両親が迎えに来た。
警察署を出ようとしたとき、警察官が手招きで私を呼び寄せた。
「君は少年法に守られる。これは、君の未来を信じるって意味なんだよ。頑張りなさい」
…違うよ。もうダメなんだ…。もう終わりだ…。
学校では、何度も職員会議が開かれ、『もう、アイツには我慢できない。退学だ』という動きになっていた。
そして、退学処分を受けることになり、私は母に電話をかけた
『学校…もうダメみたい…』
怒られるのを覚悟していたら、母は言った
『その仕事に就くことだけが、あなたの人生じゃないよ。あなたの前には道がいっぱいあるから』
私は必死に、あふれてくる涙をこらえた。
両親と共に学校に呼ばれ、まず私一人が校長室に入った。
校長は、ソファーに座るように言い、私の顔をしばらくじっと見たあと、処分の書かれた紙をテーブルに置き、静かに話し始めた。
『処分は……戒告です。しかし、他の生徒の手前、1ヶ月間は実家に帰りなさい』
戒告……?カイコク?
なにそれ?退学より重いの?1ヶ月?そのあとは?
そして校長は続けた
『僕はキミが、どんな人なのか知らない。先生方は退学だと言った。そのまま退学させても良かった。
そんな中、キミの担任はキミを退学させたくないと主張したよ。
同級生が何人か来たよ
キミのこと、本当はいい人だって言うんだよ
副学長のY先生にな、
「あの子を、ここから追い出したら、誰があの子の面倒見るんですか」って言われたよ
キミは幸せだな』
担任が…?副学長が…?同級生が…?
トントン
ドアを開けて、副学長が入ってきた。
目に涙を浮かべて言った。
『私は、あなたが、いい子にしか見えないの
どんなにひどいことしようと本心には見えない。学校に残るって結果は、あなたにとって楽なことじゃないよ。
でも私と担任は、あなたを守るから』
私は、ボロボロ泣いた
その後、資格を取って病院に働いている。
私も、誰かを信じてあげられるだろうか
私も、誰かを守ることができるだろうか
私も、誰かを救ってあげられるだろうか
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