僕は中学生の時、バレーボール部に入っていました。その部活は楽しさ重視の弱小部でした。中1の頃は、試合に負けようが、予選で敗退しようが、おかまいなしに楽しい毎日でした。
しかし、あれは僕が中2になったばかりの時でした。突然、いつもはニコニコしているだけの顧問の先生が、真剣な顔をして言いました。
「僕さ・・・・・・来年から、違う学校に行くことになったんだ。」
その日の練習は、体育館の倉庫でミーティングでした。
「このまま先生やめてくのか・・・・・・なんか、かわいそうだな。俺達なんかの顧問でさ」
ふとこぼした先輩の言葉が、僕達の何かを突き動かしました。
翌日からは、まるで違う部活動でした。辛くて、辛くて、でも以前とは違う楽しさもあって・・・・・・辞める人や幽霊部員になった友達も多々いましたが、僕らは今までの自分達へ罰を与えるかのように、黙々とバレーボールの練習をしました。
その年の秋に、大きな大会へつながる大会がありました。僕は残念ながらベンチでしたが、心から先輩や友達を応援しました。
「ファイトー、ファイトー!」
そして、僕らは先生へ初勝利をプレゼントすることが出来ました。
運悪く、次は強豪チームが相手で惨敗してしまいました。
「先生、すいません。負けました・・・・・・」
「何言ってんだ。良くやったな!」
僕が中学3年生になり、その先生がいなくなってしまった後も、僕達は楽しくバレーボールをし続けました。
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