[10] 亡き相方に
投稿者:け〜こ (23歳/女性/石川県白山市/パート・アルバイト)


私は動物病院でスタッフとして勤務しています。もともと動物が大好きで始めた仕事なのですが、病院という事もあり目を瞑りたくなるような悲しい事も多々あります。飼い主様にも色々な方がいらっしゃいます。もちろん大半の飼い主様は動物の事が大好きで、責任を持って飼われている方々です。しかし、いけない事かもしれませんが、飼い主様に腹を立てる事もあります。動物を飼う責任を忘れている方もいらっしゃいます。そんな中、仕事中に思わず感動して涙したお話しを投稿致します。
15才のマルチーズとその飼い主様のお話しです。
ある日、犬の具合が悪いと年老いたマルチーズを連れて来られた方がいました。その飼い主様は昔からよくうちの病院に通われた方です。犬の治療にも熱心で、尊敬する飼い主様でした。
犬の15才は人間に例えると90才近い年令です。確かに何が起きてもおかしくない年です。しかし、15才には見えないぐらい綺麗にしていました。本当に可愛がっているんだなぁ〜と関心するぐらいケアがきちんとされていました。犬の老後介護は本当に大変です。排泄処理や夜泣、徘徊など、2時間おきに犬の様子を見なくてはならない日もあります。飼い主様の方が病気になるんじゃないかと心配する事もあります。そのマルチーズも徘徊、夜泣で飼い主様は夜中寝れない日が続いていました。
マルチーズは様態が悪い為入院する事になりました。入院してからも毎日のように犬の様子を見に来ていました。しかし、犬の様態が一向に良くならない為飼い主様は安楽死を決断しました。きっと苦悩の決断だったに間違いありません。日に日に痩せ細り苦痛に耐えている姿を見るのはスタッフの私たちも本当に辛いです。
うちの病院は安楽死は必ず飼い主様と話し合って決めます。飼い主様は本当にマルチーズの事を愛していました。「犬が一番辛くない方法を優先する。」と飼い主様が決断しました。目には涙を浮かべていました。マルチーズは飼い主様の腕の中で静かに眠りました。
しばらく飼い主様は犬を腕に抱き「今まで本当にありがとう。ありがとう。」と何度も言っていました。今まで心から可愛がっていた犬の命を自ら断つというのは本当に辛いです。15年間犬と共に生活してきた時間は素晴らしい時間だったに違いありません。「もう少しだけこの子と一緒に居たい。」という気持ちが強くなかなか決断できずにいました。しかし、心ない飼い主様よりも、とても立派だと思います。動物を飼う責任は動物の命が尽きるまで負わなくてはいけないのですから。
今、ペットブームと呼ばれている時代です。どうか動物を飼う前に10年後の生活も考えて下さい。老後の介護の事も考えて下さい。どうか責任ある飼い方をして下さい。動物が私たちに与えてくれるモノは本当に素晴らしいです。その事を実感した出来事でした。

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ユーザーからのコメント
○私も犬を飼っています。いつかは来る最後の別れについて深く考えさせられました。
(by みるく)
○うちもマルチーずいます!五匹いましたが今は四匹です!親子です!おとうさんが心臓で私の誕生日になくなりました!このはなしなきながらよみました(by しげちゃん)

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[09] 見っけ!
投稿者:やまちせ (44歳/男性/石川県金沢市/自営業)


今から、二十年ほど前のことですが、私は、土木造園関係の仕事に従事しておりました。
毎日毎日、肉体的・精神的に辛く何かいいことないかなあと思いながら、一生懸命がんばってきました。
周りの人達は、一生懸命がんばっていれば、必ずいいことがあると言って励ましてもらいました。
ある猛暑の中、現場《金沢市の運転免許証センター》の芝生張り付け作業の下地の地均しをしているときに、なにやらレイキ《地均しの道具》に紙がひっかかりました。
新聞紙か広告が地面の中に埋まっているんだなあと思いながら、レイキに引っかかった紙を取り除いた瞬間、それはまさしく、一万円札では、ありませんか。それも半分腐ったような色艶のものでした。まだ、あるのではないかと思いながら、少し掘って探索すると、これもびっくり一万円札が二枚も発見されました。
結局、三万円発見され仕事仲間の人が言っていた通り、一生懸命がんばっていれば必ずいいことがある!ほんとに教えられたとおりだなあとつくづく感じました。
ところで、この三万円は、仕事仲間の人と飲みに行って使ってしまいました。まだ、この現場には、たくさんの一万円札が埋まっているかも知れません。これは、ほんとのほんとの実話です。

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[08] 結婚式
投稿者:たびな (30歳/女性/石川県加賀市/会社員)


私はまだ独身なのですが、名古屋に住んでいる妹が地元の人と結婚することになりました。結婚式の段取りは当人と新郎の両親にお任せして、私達家族は当日名古屋での結婚式に出席しました。
バージンロードを歩く父と妹の姿は、本当にお嫁に行くという実感が込み上げ胸が熱くなりました。披露宴の新婦のお色直しは母が手を引いて退場しました。何も打ち合わせをしていなかった母は驚いていましたが、にこやかに歩いていました。
私はカメラ係りだったので、二人が正面から写る絶好のポイント撮影しました。ところが「もう撮れたよ」と言っても歩き始めません。すると妹は「はい」とブーケを差し出してきました。私はあまりに唐突で何が何だか分かりませんでした。実はその頃の私は彼氏と別れまだ傷心でした。けれど結婚式は落ち込んでいられないとカラ元気を出していました。まるでそんな私を見透かしたように「次はお姉ちゃんの番やからね」とまた一言。私は思わず涙がポロポロ。その言葉の奥には、姉より先に結婚することに対して申し訳ないという気持ちと、今は辛いけど私にも必ず幸せがくるという励ましが込められていると思うと、また涙がポロポロポロポロ。このブーケと言葉がどれだけありがたかったか。一生一度の記念日でのこのプレゼントは、私も一生忘れません。
そしてお色直しの入場は祖母と一緒でした。これも全くの予想外で祖母自身も感激し、痛いくらいに手を握り締め、涙を流し続けていました。
こんな家族思いの妹がお嫁に行ってしまって本当に寂しいけど、これからの彼女の新たな大きな幸せをみんなで願っています。私は彼女を妹に持てて幸せです。

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ユーザーからのコメント
○ステキな結婚式だったんですね☆お姉さんも頑張ってください。
(by 真里)

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[07] 手紙
投稿者:エヴァ (30歳/女性/石川県金沢市/会社員)


我が家の元旦は家族揃って迎えるのが恒例になっています。嫁いだ妹たちも家族で里帰りし、今年のお正月も賑やかに過ぎてゆきました。
ただ、いつもと違っているのはおばあちゃんと両親がいないということです。
ずっと一緒で、居るのが当たり前で、いなくなるなんて考えたことすらなかったのに、ここ3年のうちに相次いだ突然の他界。その間、親を看取る苦しみや悲しみに自分が壊れてしまいそうでした。今でもどうしようもなく会いたくなるときがあります。そんな時は溢れてきそうになる涙を、すぐに笑い顔で吹き飛ばして乗り切ります。
そして今年のお正月、肉親との別れを小さな心で受け止めていた存在に気づかされました。
一月一日、お仏壇にそっと置かれていた姪っ子の手紙です。
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ばあちゃん、じいちゃん、ひいばあちゃんへ  2007元日

もう お正月になりました。
今年はみんなげんきで楽しい一年でした。
ばあちゃんたちとすごすことができなくても、わたしたちのそばにいてくれると思い、お正月をすごそうと思います。
また、みんなでお正月をすごしたいと思います。
みんな げんきです。
ゆいより
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この手紙を見つけたときは溢れる涙を抑えることはできませんでした。
ゆいちゃん、あなたもつらかったのね、淋しかったのね。
今、みんなが元気でいることがうれしいのね。
小さいうちにいっぱい経験させてしまってごめんなさい。
おばあちゃんたちはいつでもゆいちゃんを見てるよ。
来年のお正月もみんなでここで過ごしましょね。

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ユーザーからのコメント
○こんな手紙をもらって、天国のおじいちゃん、おばあちゃん、ひいおばあちゃんも喜んでいるでしょうね。きっと、いつまでも見守っていてくれると思います。
(by コンボ)

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[06] 二人のお父さん
投稿者:亜美 (20歳/女性/石川県野々市町/学生)


私の父は、母と30歳離れていました。
歳がいってる事から
小学生の時は
『亜美ちゃんのお父さんっておじいちゃんみたいだね。本当はおじいちゃんなんじゃないの。』などと言われて少し嫌だった事もありました。
私は家に父が少しいないだけで泣きわめくくらい、
本当に父が大好きで片時も離れませんでした。

そんな中、父は長年患っていた糖尿病がだんだん悪化し私が中学入学と同時に68歳で亡くなりました。

去年私は成人し、
成人式を迎えた日の事。
母が突然私に話さなければならない事があると、私を呼びました。

『実は、亜美のお父さんは二人いるの。』

少し戸惑い話を聞くと
産まれてすぐに実のお父さんが病気で亡くなり
その後すぐに二人目のお父さんと結婚したとの事でした。

本当に涙がとまりませんでした。
二人目の父は私に本当の事を言わずこの世を去ったんだ…今まで過ごした想い出などが頭をかけめぐりました。

私が父に『今日学校でパパがおじいちゃんみたいって言われた』と泣いた時、
父は少し困った顔をして
『何も心配しなくていいんだよ』と私を抱きしめた事を思い出しました。

父の偉大さ、優しさ、温かさ、そして私に生を授けてくれた一人目の父、
そしてここまで私を 一生懸命育ててくれた母に本当に感謝します。

大好きだよ。二人のお父さん。本当にありがとう。
お母さんを守っていくから安心して天国で見守っててね。

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ユーザーからのコメント>
○読んでいて涙が溢れてきました。 実の子でさえ虐待してしまう親がいるこの世の中、1番大切なことは血のつながりではなく、人が人としてどれだけ人(自分以外)を愛せるかだと思います。(by まゅまゅ)
○本当に素敵なお父さんだと思いました。
(by 勇)

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